この研究会を立ち上げたころは、大企業ばかりでなく中小企業も、中国をはじめとするアジア諸国に進出する勢いのある時代でした。
これからの時代、外国人の労働力は不可欠という認識が一気に高まり、国境を超えた労務管理が必要との自覚の下に社会保険労務士の研究会を立ち上げました。
千葉県社労士会の東葛支部をスタートに、10名に満たない人数だったでしょうか。メンバーは海外で働いた(外国人を使った)経験のある人や海外に縁のある社労士が多かったように思います。
今日では、日本社会の労働力不足を補うために外国人労働者の導入は不可欠となり、技能実習法の制定と出入国管理(及び難民認定)法の改定(「特定技能制度」の創設)を経て、普通に外国人と協働する時代になっています。(町で外国人と出会っても驚かない時代です。)
別な見方をすれば、外国人が国境を越える際のお手伝いをすればよいだけでなく、その後、日本の労働現場で働き続ける時にそこで生起する問題を解決する労務管理のプロの介在が不可欠になってきているのです。
社会保険労務士になるには、外国人が労働するときの法律関係の知識は不要ですが、職場にはいろいろな形で外国人が働いているのが当たり前の光景になっています。
そのギャップを埋めるための情報収集と学習の場が国際労務管理研究会であると誇りをもって言えます。外国人との協働を支えるバックヤードが、われらが国際労務管理研究会なのです。